▼第9試合/ISKA オリエンタルルール/3分5R/59kg契約/ISKAインターコンチネンタル王座決定戦
〇軍司泰斗(K-1/日本)
判定3-0 ※49-46、49-46、50-45
●クリスチャン・ボグダン(キックボクシング/ルーマニア)
※軍司がISKAインターコンチネンタル王座に就く。
軍司は、K-1アマチュア、Krush、K-1の全てで王者となった生え抜きファイター。
K-1 WORLD GP 2022 K-1フェザー級世界最強決定トーナメント優勝するなど、13連勝を収めてきたが、9月29日のK-1で寺田匠に敗北で、王座陥落。短期スパンでの再起戦を迎える。
対するボグダンは、178cmの長身かつ、蹴り技が武器のファイター。獲得タイトルは、ScCombat ProAm National Champion、Extreme Fighters Professional Champion、MTWS Professional Championだ。
1R、軍司が左ジャブを出すが、ボグダンの蹴りがローブローに。再開後、軍司がやや距離を詰めつつ、ガードの上から左右フック、ボディ打ちを放つ。ボグダンは右ロー、左ミドルを蹴っていくが、軍司が左右フック、ストレートを回転させる。ボグダンはケージに軍司を詰めて、押し付けるような形で左右フック。
2R、ミドルを受ける軍司は、左右のボディ打ちをまとめつつ、左ジャブでけん制。ボグダンはミドル、ローを中心に攻撃を出すが、軍司はボディ、顔面へパンチを打ち分ける。ボグダンも随所でフック系のパンチを振るう。軍司はパンチを中心に前進を続ける。
3R、ガードを上げて前進する軍司は、右ストレート、左ボディ打ち、左三日月蹴りを当てる。ボグダンは前蹴りでけん制。軍司は接近して、ボディ打ちをクリーンヒット。後退するボグダンに対して左三日月蹴り、左右ボディ打ち、離れ際の右ハイと攻め続ける。近距離では右アッパーも打つ軍司。
4R、軍司が左ボディから右ロー、冷静に左ジャブを突く。ボグダンはロー、左ミドル。軍司は右ロー、ボディ打ちと攻撃を集め続ける。ボグダンはやや手数が落ち、随所で軍司のボディ打ちを被弾してしまう。軍司は手数を落とさずに、主導権を維持する。
5R、両者のパンチが交錯、ボグダンは左ミドルを蹴る。軍司は相手の様子を伺いつつ、ボディ打ちから顔面へパンチを何度もつなげる。ボグダンの前進を交わして、左フックを強打、右ストレートをヒットさせる。ボグダンは近距離で掴んでの右ヒザ蹴り、軍司は接近戦から左右フック、ストレートと手数を落とさない。
ジャッジは3者とも軍司を支持、軍司が判定完勝でISKAインターコンチネンタル王座を戴冠した。
軍司はマイクを持つと「初めまして、K-1から来た軍司泰斗です。9月のK-1で王座防衛できなくて、ベルト失ったけど、3週間後のオファーを貰って、谷川(貞治)さん、カルロス(菊田)さん、宮田(充)さんありがとうございます。この団体があるってことは、期待しているカードとかも組めると思うので、龍聖、いつか階級上げるのでやりましょう。12月のK-1に出るので、ぜひここにいる皆さん代々木でやるので応援に来てください」とファンへ呼びかけた。
試合後コメント
軍司泰斗(K-1/日本)
率直にこのオファーを受けて良かったなと思いました。K-1(前回のタイトルマッチ)で勝っていれば試合をすることがなかったと思いますが、反骨心というか、反逆の申し子と言われているので、反逆できて良かったですね。でも、反逆はまだなので、これからK-1でやります。
ー初めてづくしでしたね
5ラウンドも初めてだし、1キャッチ1アタックも初めて。ケージも練習できなくてリングチェックもなかったんで、ぶっつけ本番でした。1ラウンドの最後の方でヒザ蹴りをもらってポイントを取られたけど、いい経験でした。
ー1ラウンドのヒザ蹴りはどうでしたか?
全然入ってないけど、ただ練習していなかったので。避け方とかはやっていたんですけど、思い通りにいかなかったです。
ー相手の攻撃は?
ミドルが強いので警戒していたんですけど、まさかのカーフキックを蹴ってくるとは。
-カーフキックのディフェンスはしていた?
前回の寺田戦からカットはしていたんで。対応はできていましたね。カーフごときでは倒れることはないです。
ー前回の寺田戦から短いスパン。ダメージは?
正直、拳のダメージが大きくて。試合が終わって5日後くらいにオファーがあって、3日後に返答がほしいと言われて。拳がどうなるか分からなかったけど、前回のダメージがないことを証明したかったので受けました。でも拳は、試合をしている最中も痛かったですね。
ーボディ打ちの手応え
全部効いているのは分かっていました。タフだったのはありましたけど、試合までの期間が短かったので攻めきれなかったのはありました。
ーKOできそうなイメージは?
ありましたね。3ラウンドの時に“行け”と言われて。でも僕は、5ラウンドをやってみたかったんで(笑)。5ラウンドはK-1以外だとタイトルマッチになるので、世界標準を経験できて良かったですね。
ー5ラウンド用のスタミナは?
2週間では用意できなかったので、もつかどうかは不安でした。
-1ラウンド目からの作戦は
見ようかなと思っていました。
ーベルトをとっての感想はどうですか
そこは目指していなかいので、べつに。帰る時も外していたくらいなので。K-1のベルトを取り戻すのが今の目標です。
ー次はタイトルマッチをしたい?
12月にK-1でできれば。年内のうちに取り戻したいですね。
ー寺田匠からSNSで対戦に応えるやり取りもあったが
それを狙っていたこともありました。でも、負けたとは思っていないので。次やって倒せばいいだけ。
-龍聖へのアピールもあったが
今回、龍聖についてはケツを拭いてやったという気持ちがあるので試合に関して。やるかどうかは分からないけど、階級が違うので。
ー59kg契約の今回の試合
試合が終わって体重が増えていなかったので減量も楽でしたし、逆に動きが良かったです。相手のパワーも感じなかったし、60kgでもできるなと思いました。
ーケージはどうでしたか?
やりにくかったです。逃げづらかったですね。キャッチの練習ばかりしていたので、掴まれた時に返すという。首相撲からヒザ蹴りは怖かったですね。
ーこの経験は次に生きる?
5ラウンドもはじめて。ISKAのベルトもとったので、これからやりたい選手ともできると思います。
ー今後世界は?
明確にはないですけど、ONEに強い選手が集まっているので。別にONEへ行くとかないけど、協力してそういう機会ができてくると思うので、それができたら5ラウンドもあるかなと
大会概要
能登半島地震チャリティ・イベント
JAPAN MARTIAL ARTS EXPO PROLOGUE
開催日時:2024年10月19日(土) 12:30開場 14:00開演
会場:横浜BUNTAI (〒231-0032 神奈川県横浜市中区不老町2丁目7番1)
主催 :Japan Martial Arts Consortium
-スタンド自由席:税込4,000円、アリーナ税込11,000円
【視聴方法】12:45 日本国内 12:30配信開始(日本国内独占・無料)
https://video.unext.jp/livedetail/LIV0000006877?rid=FS00040
大会公式サイト:https://jmaexpo.com/
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