▼第4試合/巌流島ルール/3分3R/無差別級
〇関根“シュレック”秀樹(RIZIN/日本)
判定2-1 ※29-28、28-29、28-28(マスト判定)
●ルアン・ヴィッセル(ボクシング/南アフリカ)
関根は、プロレスラー・柔術家であり元警察官という異色の肩書きを持つ。格闘技とプロレス両方のマットで激闘を繰り広げている。
対するヴィッセルは、身長207cmの超大型ファイター。南アフリカのジャイアント・キングと言われ、ボクシングでは15勝3敗と高戦績だ。
両者の身長差は何と衝撃の30cm、関根がどのような作戦を立てて、この試合に挑むか。
1R、スタンドで見合う中、関根が右フックで先制。関根がタックルを仕掛け、潰したヴィッセルだが、関根が上に。場外に出てしまい、スタンドから再開。ヴィッセルがガードの上から左右フックをヒットさせ、関根が後方に倒れる。関根はグラウンド勝負を要求するが、ヴィッセルは付き合わない。
2R、関根がタックルに行くが、交わしたヴィッセルがカウンターの左右フックを見舞う。ヴィッセルのワンツーに対し、関根がタックルを仕掛ける。ギロチンのような体勢となったヴィッセルは、上手く立ち上がる。パンチを見舞うヴィッセルに、再度タックルを仕掛ける関根は上から気合いでパウンドを見舞う。
3R、開始直後、関根がタックルを仕掛けて上を取り、左右パウンド、そして右パウンドを打ったところで30秒経過しブレイク。関根がタックルを仕掛けて、パウンド攻撃を続け、マウントからパウンド連打、再度ブレイクとなる。それでも両足タックルを仕掛け、上を取った関根はパンチをボディへ連打。最後も関根がタックルへ行ったところで、試合終了となった。
ジャッジは割れたが、2-1で関根が勝利。関根は涙を流すと、マイクを持って「すいません、判定勝ちなのにマイクやらせてもらって。でも、聞いて欲しい。正直言うと、ルアン選手のことが怖くて、毎日寝れなかった。本当は弱虫だと思う。だけどね、こんな弱虫で、自分のことは信じられないけど、一緒に練習している仲間は信じています。彼らが練習してくれて、応援してくれるから頑張れます。この舞台を守ること、未来の子供たちにこの舞台を運ぶことができるなら、おっさんでもまだまだがんばれる気がします。これからも頑張ります。ただ、51歳で先がないかもしれない、どうか僕に戦う舞台をください」とアピールした。
試合後記者会見 コメント
関根“シュレック”秀樹(RIZIN/日本)
ホッとしています。生きて帰ってきたなと。(大きい相手だった)最初はもともと別の選手だったんですけど、谷川さんから南アフリカの選手をオファーされて、いいですよと安請け合いしたものの、とんでもないやつで。ガヌーやウシクとスパーリングをしているとんでもないやつで。眠れない毎日でした。
ーパンチは?
自分のストライキングのコーチが、鈴木博昭選手、怪物君なんですけど、椅子に立ってもらってミット打ちをやりました。パンチを額で受けることになっていたんですけど、ジャブなのにとんでもないパワーでした。(打たれながら笑って打ってこいという感じだったが)あまりにもパワーが凄くて、もう笑うしかないやという感じでした。ここまでかと。
ータックルを潰されたが
想定はしていました。タックルの倒し合いになって倒すことにできると思いましたが、そこで体力は使いたくない。下になってもスイープできるので、あえて逆らわずに下になりました。その証拠に、すぐに上になったと思います。テイクダウンしても、下になってもいい。これが柔術家ですよね。彼にはもっと入ってきてもらってと思いましたが、アウトボクサーみたいなので踏み込みがなく、ああいう展開になってしまいました。
ー腕をとりにいかなかったのは?
課題なんですけど、この身体の大きさの違いレベルで極められるのは、ボンサイ柔術でいったらサトシやクレベル、マルキーニョスくらいしか難しいかなと思います。自分の練習では、あのくらいデカイ相手がいないのと、サイズの違いで腕を極められるイメージがなかったです。関節の位置が違ってくるので。
ー関節技を仕掛けて失敗したくなかったと
寝技のうちはスクランブル得意なので問題ないんですが、上になったら体力を奪うことを考えていました。
ー帰る時に流した涙は
受けてから彼のバックボーン見て、毎日、本当に逃げ出したい思いで寝れない毎日でした。言ってみれば、筋肉マンが風呂敷担いで逃げたくなるような、そんな心境でした。でも僕には仲間がいるので、逃げるわけにはいかない。そのせめぎ合いで、あんな相手とやって解放感がありました。
ーセコンドに怪物君がついてくれた影響
自分は弱い人間なので、弱虫なんで。弱気になる時があるんで。すごいパンチを受けて下がりそうになった時に、“前へ出ろ”と言ってくれる。的確な勇気をくれる。まさに超人パワーを送ってくれました。
ー自分には時間がないと言っていました
自分は戦う舞台を選んでいるつもりはない。自分は上田幹雄君と戦って負けて、その後にシュートボクシングで勝ったんですけど、その後はMMAやキックの試合に出れていなくて。グラップリングは本職なので、打撃有りのMMAは挑戦。子どもたちに挑戦という背中を見せられるのは打撃有りの格闘技なのかなと。
柔術で日本一になって、弱いと言われる打撃で日本一になることが勇気を与えることになるのかなと思っています
大会概要
能登半島地震チャリティ・イベント
JAPAN MARTIAL ARTS EXPO PROLOGUE
開催日時:2024年10月19日(土) 12:30開場 14:00開演
会場:横浜BUNTAI (〒231-0032 神奈川県横浜市中区不老町2丁目7番1)
主催 :Japan Martial Arts Consortium
【当日券|会場で販売しております!】スタンド自由席:税込4,000円、アリーナ税込11,000円で会場で販売中!
【視聴方法】12:45 日本国内 12:30配信開始(日本国内独占・無料)
https://video.unext.jp/livedetail/LIV0000006877?rid=FS00040
大会公式サイト:https://jmaexpo.com/
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